先輩農業人の就農事例

実際に農業を仕事にしている「先輩農業人」の就農事例をご紹介!
農業に興味を持ったきっかけや就農に至った経緯、就農時の悩みなどをご紹介します。
これから就農を目指す方へのアドバイスもありますので是非ご覧ください!

有限会社 伊藤畜産 武藤 友美さんの場合

武藤 友美さん

武藤 友美さん

東京都生まれ。
大学の外国語学部に進学後、22歳で未経験から農業界に飛び込む。約5年間、北海道や本州の酪農農家での勤務を経て(有)伊藤畜産に入社。現在は牛の管理・搾乳・体験牧場のファシリテーターなどオールラウンドに活躍中。1児のママ。

農業に興味を持ったきっかけ

両親の田舎が愛知県の豊田市にあって、すぐ近くに犬や猫や鶏がいる環境でした。東京のマンションでは動物が飼えなかったので、動物との暮らしに昔から憧れがありました。就職活動の時、前から興味のあった動物関係で探そうと思い調べたのですが、トリマーや獣医師、動物園の飼育員などは改めて学校に通わなきゃいけなかったり、時間もお金もかかるなと。その時に友人から北海道の牧場でのアルバイトを紹介してもらったのがきっかけです。当時は農業をやりたい、というよりはまずは働かなきゃ!という気持ちの方が強かったように思います(笑)。

勢いで北海道に来たら…顔見知りの牛ができた!

北海道行きを決めた後、どうせなら一番のところで働こうと「生乳生産量日本一」の別海町を選びました。
最初に入ったのは、ご夫婦二人でやられている小さい牧場でした。当然牧場の仕事は未経験なので、まずは牛に慣れることや牛の扱い方、牛のベッドや子牛の小屋の掃除などを通じ、少しずつ慣れていった感じです。
そのうち搾乳の補助にも携わるんですが、お母さん牛のお乳を絞るために機械を付けるまでに、準備と片付けがあって、その辺りの一連の流れを勉強させてもらいましたね。
最初の3か月はその牧場で短期アルバイトとして入りましたが、勢いできたものの、イメージとのギャップに苦労しました。こんなに体を動かすのかと…(笑)。牧場のご夫婦も「この子続けられるのかしら…」と心配だったそうなのですが、先輩にあたるアルバイトさんに体の使い方のコツなんかを色々と教えてもらいながら、徐々にペースを掴んでいった感じですね。
最初の短期アルバイトの後、約5年間くらいは3か月~半年程度のアルバイトを色々な牧場でしながら、冬は東京に帰るという生活を続けていました。その中でも、最初にアルバイトしたご夫婦の牧場には毎年必ず帰っていました。牛との関係性の作り方や、性格や家系なんかも含めて把握していて素敵だなと。家畜というよりは「家族」や「仲間」という感じで接していて。私も毎年通ううちに顔見知りの牛ができました(笑)。

武藤 友美さん

結婚を機に移住、(有)伊藤畜産に入社

その後、結婚を機に別海町へ完全移住を決め、現在の(有)伊藤畜産に正社員として入社しました。
入社の決め手は、お客さんと直に触れ合えることですかね。今まで経験したアルバイト先は生乳生産を主に行っていて、牛乳を搾って出荷するだけなので少し閉鎖的だなと感じていました。
その時、唯一本州でアルバイトを経験した石川県のある牧場で、牛乳を加工してソフトクリームやアイスクリームを作っていました。それを販売する時にお客さんと牛の話ができたことがすごく印象的で。
北海道でもお客さんと接点を持てる牧場を探していた時に出会ったのが今の会社でした。

チャレンジできる環境と風通しの良さが魅力

今は牧場長、工場長、私、20代の女性スタッフの4名が正社員として働いています。それに加えてアルバイトさんが2名、あとは社長夫婦が入って牛舎の方の仕事を回しています。他にもレストランや雑貨・お土産屋さんなどのスタッフも4名ほどいます。
私は主に搾乳と親牛の管理を行っています。牛を毎日観察して、病気の兆候や異変を見逃さないように気を付けています。また夏休みや大型連休など、団体のお客さんが来た時は、体験コースのインストラクターをしたりと、幅広い業務を経験させてもらっていますね。ある時、高校生の修学旅行で体験受け入れをした時は、200人×2日間という規模で(笑)。社長含めスタッフ総出で対応しましたね。
オールラウンダー的に色々と業務を行うのですが、唯一できなかったのがトラクターの運転で…バックする時にクラッチやアクセルに足が届かなくて(笑)。危なっかしいと止められてしまいました(笑)。
忙しい時ももちろんありますが、夫婦の時間を確保できるようにシフトを融通してくれたり、産休もそうですが、妊娠中のつわりがひどい時などは社長の奥さんが代わりに出てくれるなど、サポートいただけたこともありがたいなと感じています。そういった意味では働きやすい環境かなと。他にも、思いついたアイデアはとりあえず試してみようというような、まずはトライさせてくれる、風通しの良い環境も魅力ですかね。

武藤 友美さん

これから農業を目指す人に「ひとことアドバイス」

まずは飛び込んでみましょう(笑)。北海道と酪農に関して言えば、田舎だな~とか、生き物相手だから大変だな~とか、あると思います。もちろん、自然・動物を相手にしているので、思い通りにいかない事も多いです。
でもその分、自分の経験を活かしての判断や予測が正しかった時の達成感はより大きく感じられると思います。
個人的には、少し車を走らせただけで大自然が広がっていて、秋は紅葉、冬は樹氷やダイヤモンドダスト、夜は流れ星が間近で見える、そんな環境は都会に絶対無いので気に入っています。
いきなり永住するつもりじゃなくていいと思います。リフレッシュ休暇があるなら利用したり、ちょっと休業や、リタイアした時に、新しい出発に向けて英気を養うための短期間滞在でも、田舎住まいは全然アリなんじゃないかなと思いますよ。どんな仕事でも最初は大変ですよね。まずは1か月でも自分を奮い立たせて、その先にあるものを掴んでもらえたらと思います。

武藤 友美さん
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